今年の漢字

（公財）日本漢字能力検定協会が

1995年（平成7年）より始めた「今年の漢字」。

12月12日を「いいじ、いちじ」という語呂合わせで

「漢字の日」としたことから、

毎年この日に発表されています。

2022年の漢字は、「戦」。

応募総数223,768票のうち、

約5％となる10,804票を獲得したことで

選ばれました。

この字を選んだ方のほとんどが、

戦争を理由としていました。

一方で、サッカーワールドカップでの

熱狂した戦いを理由に挙げている方もいて、

たった一文字に含まれる意味の多様さを

再認識させられました。

他にも、物価の上昇との戦いや、

コロナウイルスとの戦い、

冬季オリンピックにおける選手同士の戦い、

藤井聡太棋士による盤上での戦いなどがありました。

「戦」という字は、含まれる言葉の意味も、

強い力を持っていると思います。

実は、この字が選ばれるのは2回目で、

1回目が選ばれた2001年には、

アメリカで同時多発テロや、

同国内で炭そ菌によるバイオテロが起こっただけでなく、

世界的な不況にも見舞われました。

2022年も、2001年のような激動の一年だったと思います。

2023年に選ばれる漢字は、

明るい気持ちになる字が選ばれると良いですね。